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稼ぐ中国人はココが違う

現代の中国には「読書無用論」なる考え方があります。これは大学に入って学問を修めたり、スキルアップのために本を読んでも意味が無いという考え方です。こういった思想が形成された背景はどこにあるのでしょうか。

 一つは、大学を卒業しても、元々就きたかった仕事に就けていないことがあります。実際、2013年の統計によると、大学卒業生の3割が専攻と関係のない分野に就職しています。

图片来源:http://www.sohu.com/a/108410236_119832

もう一つは、学のない人間が「親の七光り」にあやかっていること。

「苦学するよりも、金持ちの家に生まれた方が得だ」

 このように思っている人も少なくありません。親が金持ちなら一生懸命働かなくてもいいだけでなく、親のコネを使って希望の会社に就職することもできます。これが更に読書無用論を助長しているのです。

 中国はそれほどまでに世知辛いのでしょうか。ネット上では否定派と肯定派が意見を闘わせています。

 ここに、こういった論争が「無用」であることを示すデータがあります。

上は『全国時間利用調査』(以下調査)という、中国国家統計局がまとめたデータから引用しています。この調査では、例えば「お風呂は何分、食事は何分」という風に、一日24時間をどのように過ごしているかが問われています。

○「呉下の阿蒙」に甘んじることなかれ。出世するにはやっぱり読書?

 表1から、読書時間は収入に比例して多くなっていることが分かります。収入が最も高い人達の一日当たり平均読書時間は20分で、低収入者の3.2倍にもなっています。割合では、高収入者の21%が読書を行い、低収入者は6.6%しかいません。また、テレビを観る時間は収入に反比例して少なくなっていますね。つまり、収入が低いほどテレビを観る時間が多く、収入が高いほど読書をする時間が多くなる傾向にあるということです。読書は無用なものではなく、収入を上げるためには、地道な努力が必要ということが証明されています。

书中自有黄金屋,书中自有颜如玉

さらに、自由時間は収入に比例して多くなる傾向があります。最も高いクラスは243分で、その次は233分、そして最も収入が低い人は206分しかありません。「なんとかは暇なし」とはこういう事なのでしょうか…。

○ところで、「うちのスタッフは普段何をしているんだろう?」

 管理層として中国に赴任している方なら、一度は気になったことがあるかと思います。かといって根掘り葉掘りしてしまうと、煙たがられることでしょう。

 この調査は全国11の省(市)で生活する15歳以上の住民が対象になっており、性別や都市・農村に分けたデータも提示されています(表2参照)。また2008年のデータとの比較も出来ますので、ここ10年で中国人のワークライフバランスがどのように変化したかも見えてきます。折角なので、項目毎に一つずつ見ていきましょう。

※インターネットの利用は全体の活動時間に含まれています。つまり、表中の「テレビを観る」などの項目はインターネットを介して行わている可能性があるということです。

○インターネットの利用時間は10年で10倍に

 10年前はWifiの普及率も引く、人々は主にパソコンからインターネットにアクセスしていました。当時のインターネット利用時間はったの14分/日でしたが、現在は148分/日で、ほぼ10になっています。また男性の方が、女性よりも24分間多く利用しています。

 筆者が中国に来た10年前は、お昼ごはんになると事務所のテーブルをくっつけ、おしゃべりをしながら楽しく食事をしていました。今はどうでしょう?

 「お昼休みはスマートフォンとにらめっこ。食事中も夢中になりすぎて、一体だれと食事してるのか分からない」

 SNSやスマートフォンが普及した今では当たり前の光景ですね。スマートフォンを使えば世界中の友達と繋がることが出来ますが、親しい人との時間は減ってしまった気がします。

○本格的な「教育ママ」の時代へ

閑話休題。次に家事にかける時間の変化を見ていきましょう。結論から言うと、家事の時間は減っていますが、「子どもの教育」における時間は増えています。

 2008年の平均家事時間は103分でしたが、2018年は86分になっています。専門家は食事のデリバリーサービスと家事のアウトソースが普及したことが原因ではないかと指摘しています。

 それに対し家族の世話、いわゆる「家族サービス」の時間は2008年から30分増え、一日平均53分になりました。また、この53分の内、8割以上の時間は「子どもの教育」に充てられているようです。

 ご存知の通り、中国では1980年から「一人っ子政策」が実施されてきました。2015年には規制が緩和され、条件付きで2人目を生むことも出来るようになりましたが、養育費がかかるため、ある程度の収入が確保できなければ、一人しか生まない場合がほとんどです。そういった親たちは「量よりも質」を重視しており、物心つかないうちから子どもに英語やピアノなどを学ばせています。こういった教育への熱心さがデータに反映されています。

○中国と日本、「育メン」が多いのはどっち?

 性別でみると、女性の方がより多くの時間を家事に割いていますが、男女差は10年前より縮まっています。女性は2008年と比べて10分間増えているのに対し、男性は14分間の増加となっています。家事の分担が進んでいるのかもしれません。

 ちなみに、日本の男性が家事に費やす時間は、一日当たり83分(2016年内閣府調査)、中国の男性は92分となっています。調査方法が異なるので、単純な比較は出来ませんが、中国の男性がより協力的になっている事は確かです。

○1日当たりの平均仕事時間は一時間半弱も増えている

 ここまでは余暇の過ごし方について紹介してきましたが、最後は1日の仕事時間がどれくらいあるか見てみましょう。

 調査では、会社や企業などでの「就業」と「家庭における生産活動」という2つの労働形態に分けて統計しています。「就業」が組織に属しての生産活動を指すのに対し、「家庭における生産活動」は農業や漁業、牧畜業、漁業、商品の販売・運送、自宅でネットショップを営むなど、いわゆる家族単位の個人事業を指します。

 「就業」している人の平均仕事時間は、男性で7時間52分、女性で7時間24分となっており、2008年からそれぞれ1時間26分と1時間20分増加。「家庭における生産活動」では男性6時間40分、女性は5時間47分で、男女平均で2008年よりも14分間増えています。

 まとめ

  • 高収入の人は読書に時間をかけ、比較的定収入の人はテレビを観る時間が多い
  • インターネットの利用時間は10年前の10倍になった
  • 子どもの教育に、より多くの時間をかけるようになった
  • 男性の家事・育児参加意欲が高まっている
  • 平均仕事時間は増えてきている

仕事時間と育児時間が増える=自由時間は減る

 別のデータでは面白いことが分かっています。曰く、月収が2000元〜5000元クラスの人の仕事時間は7時間51分で、低収入の人よりも34分、高収入の人よりも27分多いそうです。家族サービスに充てる時間は全体的に増加していることは前にも述べました。つまり、このクラスの人達は仕事時間も家族サービスの時間も増えており、限られた時間の中で家族サービスを行っているということです。

皆さんの会社でも月収2000元から5000元の社員さんがほとんどだと思います。データからも分かる通り、中国の人たちは家族との時間を大切にしています。ぜひこのデータを参考に、「より働きやすい会社」を作ってみてはいかがでしょうか。

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『全国時間利用調査公報』とは?

 2018年5月、中国国家統計局が北京、黒竜江、上海、浙江、安徽、河南、広東、四川、雲南、甘粛など11の省(市)に定住する15歳以上の住民を無作為抽出して行った調査。20226世帯48580人が対象で、内訳は城鎮(都市部)29557人、農村19023人、男性23577人、女性25003人。第一回の2008年に続き、全国規模で行われた調査としては二度目となる。

調査時間:2018年5月の特定の工作日(出勤日)と特定の休日(土曜日、日曜日)。

調査方法:一日を15分毎に分割し、24時間の活動記録を日誌形式で調査対象者に記入させる。

参照サイト:

  • 『2018年全国时间利用调查公报』

http://www.stats.gov.cn/tjsj/zxfb/201901/t20190125_1646796.html

  • 『6歳未満の子どもを持つ夫の家事・育児関連時間(1日当たり・国際比較)

https://www8.cao.go.jp/shoushi/shoushika/data/ottonokyouryoku.html

  • 『2008年我国居民时间利用调查分析』

http://www.zgxxb.com.cn/csjj/201002261789.shtml

  • 『2008年时间利用调查资料汇编』

http://www.stats.gov.cn/ztjc/ztsj/2008sjly/201407/P020140701558525106839.pdf

  • 『读书无用论』

https://baike.sogou.com/v7743044.htm?fromTitle=%E8%AF%BB%E4%B9%A6%E6%97%A0%E7%94%A8%E8%AE%BA

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